ワークショップVol4の感想2

前回のワークショップでは、中堅の俳優さんが参加してくださいました。
無理を言って、感想をいただきました。ありがとうございました。

初めて参加しました。
本格的に俳優を始めて15年程経ちます。
その前は音楽をやっていました。
俳優は、続ければ続けるほど、、チューニング、自分に対しての調整が難しい仕事だと思ってます。

楽器と比較すると、明確な基準が無いし、現場によって、また監督や演出家によって要求が違い、、場数や経験が、時に邪魔してくる事があるので。。

ワークショップに初めて参加して、これだ!という感覚までは正直なところ掴めませんでしたが、、俳優としてのチューニングはやはり、自分の身体感覚に求めて行くしかないのかな?と言うことをぼんやりとですが、感じました。

頭で考えるより、身体が何を要求してるか。
まずは感じること。

どこまで行ってもこれで大丈夫!という事にならないと思いますが、

追い求める気力だけは持ち続けたいと思っています。

現場で演技をするときに、当然、前もって台詞は、覚えるわけですし、どんなシーンになるのかは、ある程度、想定して現場に臨みますよね。特に日本の現場は、時間に余裕がありませんので、現場で、相手役と芝居をしながら、演技を組み立てるなんてことは、許されていませんよね。笑
ですから、演者が勝手に想定して、演技をするわけです。
そのある想定は、精神の得意とすることろですが、どうしても想定外のことが起きたときに上手くいかないのは、当然の結果です。そして、想定どおりって現場は、鈍感な人でないかぎり無いと思われます。ですから、撮影が終わってから、ああすれば良かったとか、こうすればもっと良かったのにって、思いながら現場をあとにすることになりますよね。撮影あるあるです。

まあ、それは、置いておいて、今、ワークショップで試しているのは、共演者から得られる刺激をどう、捉えるかってことです。

刺激→反応 という科学的な、または医学的な発想からの脱却を試みています。
どういうことかというと、超簡単にいいますと、
相手役を観て、綺麗だと思うという行為を、
相手の中に集中するポイントを求めないで、自分中の感覚や感性に集中するということです。

通常、相手を目で見る→脳で分析→過去のデータからこの人は綺麗だ→ときめく(識別感覚)
という馬鹿みたいな科学をまじめにやったりしています

ワークショップでは、相手を感じる→五感から得られる情報を待たずに、また情報に関係なく綺麗だという感性を発生する→ときめく(同調感覚)

相手をしっかり見なくても大丈夫です、ほんとうに綺麗な人で無くても大丈夫です。自分の中の感性に集中しますので、想定外があまりありせんし、あっても対応が可能です。
目という感覚器官をあてにしないで、というか、とおりこして、ときめくわけです。

えー?と思われるかもしれませんが、こうした試みで、一番、楽しいことは、とてもお芝居に集中できることです。

そんなことは、にわかに信じられないと思いますが、よかったら、まずはワークショップにいらしてください。早くしないと、もう違うテーマになるかもです。笑

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