感性を誘導するために

普通に常識的に、お芝居のアプローチとして感性が先行するという考えは、あまり無いでしょう?

意思(感情)→ 行動 → 感覚(感情)

こんなイメージではないですか?なにかすれば、感性は動くと考えられていると思います。
これを、演技ラボでは、

感性 → 感情(行動)→ 感性の転化

感性を先におくわけです。え?でも、タイトルが感性を誘導す所作だよ。笑
所作がさきじゃんって、すみません、つまり厳密に言いますと、感性がどんどん転化していくために、所作によって、感性を潰したりしないように気をつけましょうって、お話(ブログ)です。

でも、どうして最初のような行動によって、おきた感性ではダメなの?って事ですが、これは大変大切なお話ですので、すぐに定義できないので、この先ブログが進んでいくとなんとなく、わかるかもしれません。

とりあえず、言えることは、刺激→反応 で生じた感性は、発展させるのが難しくなります、しかも刺激に対する防御という形をとりますので、おおかた異化した感性が発動してしまいます。つまり一方的であり、識別性の強い感性になってしまうわけです。

こうした感性は、勝負の世界や、専門職の異常をみつける作業などには非常に効率的で向きますが、芸術的な事に対しては、なかなか発展していきません。とてもつらくなると思います。芸術には、識別性よりも同調性が求められていくのだと思います。

お芝居で、相手のセリフをしっかり聞いて、それに反応して、感情を作ってこちらからの反応をするのです。と、これが通常の養成所で教わったりする、お芝居ではないですか?身体演技では、これをこのままで、芝居しますと識別感覚のお芝居になり、この先が感性が誘導されないつらいお芝居になりますから、工夫が必要ですよというわけです。これが感性を誘導するための所作です。

そして、感性が先に誘導されると、感性に創意工夫がある程度できるということです。これは素晴らしいことでしょ!!。逆に、刺激によって生じた感性は、変化にとぼしいのです。それは、刺激に対して、過去の自らの経験から、感性を引き出してしっまうからです。

俳優の養成所で、あるあるのお話ですが、恋人同士のお芝居するときに、
「先生!!僕、まだ彼女作ったことがないので、分かりません」
って言うやつ。笑。だったら、人殺しの役はどうするんだよ??笑

これらは、刺激に対する反応は、過去の引き出しが必要であるという暗黙の定義みたいなのがあるんです。もちろん、そうなんですけどね。

そうはいっても、刺激→反応のお芝居だとすぐに、煮詰まりませんか?

 

 

 

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