身体演技のワークショップVOL3の後書き
演技は、何かを表現することですが、
そもそも、その前に、集注するということが大切になってくると思います。
そして、その集注は、そういう集注という安定した状態があるというのではなく、状態は常に流動的に変化をし、結果的に集注の深さがどんどん深くなっていくことが、大切なのでは?という事で、稽古をしていきます。
*集注するポイントは、身体の外ではなく、身体の内側にあるべき。
例えば、花を見たとします。
普通、花を見て集注しましょうと言えば、花を対象に集注点をみつけると思います。
でも、実際は、その花を見ているのは自分の目ですから、集注点は、自分にあるはずです。
こんなちょっとした、ボタンの掛け違いが、集注を深く出来ない原因かもしれません。
*感覚が移動していく
何かを感覚をすることが、お芝居の基本で、そのことがお客様に伝わることだと思いますが、
その感覚したことを大切にするあまりに
どうしてもその感覚を固定化して、それを増幅させようとします。
これを止めていきます。
そもそも、感覚が移動するという経験を確認していない人が多いと思います。
これも、稽古しました
*脱科学、脱物理学
お芝居を論理的に構造化させて科学する行為は、素晴らしい結果を生み出す反面
心的ストレスを抱え、AI的な発想になり、お芝居がつまらないものになります。
つまらないと思ったことは、お客様にすぐに伝わります。
私たちが、ずっと集注していられるものは、たぶん、未知のものやことだと思います。
もちろん、反対意見はあるとおもいます
明確なビジョンと、明確な努力目標があることで、
迷い無く進んでいくことが集中力をたかめるんだと
ただ、これだと、いろいろと言い訳が出来ないんですよ。
結果、自分に才能がないとか、努力が足りないとか、良い演技が出来ないとかね
そんなものはドブにすてて、秘すれば花だとか、幽玄とか言ってたほうが
楽しいと思いませんか?笑
誰も正解がわかんないんだから、才能があるのか無いのかもわかんないんだから、
ただただ没入していくだけですよ。るつぼにはまるわけです
というわけで、反科学の代表として、氣についても、少し稽古しました。
ありがとうございました
次回は、11月22日火曜日18時からお店にて
身体演技ワークショップです