ウオーミングアップ

ウオーミングアップは、運動するときによく行いますので、誰でも経験済みで、よく知っていて、しかも当たりまえの事として考えていると思います。僕も、昔タレントの養成所でお芝居を教えていたときは、生徒達には。いつもやらせていました。それは、彼らが素人だからです(すみません)。つまりお芝居って、簡単そうですが、一部の人たちとってはとても壁があったりするものなのです。特に親のしつけが厳しかったりしますと、人前で声を出すことすら、難しい事なのです。そんなとき、ほんとうに、ダサい話ですが、物理的に走ってもらって、汗をかいた後だと、声が楽に出たりするのです。この感覚を知ってもらいますと、ああ、ウオーミングアップって大切なんだなと感じるわけです。

ところで、ほんとうにそれで良いのですか?って、また変な事を書いてしまうわけですが、、。少なくとも、地方巡業に行くようなお芝居なら、いいですよ。時間があまりますから、のりうちですと(劇場に入ってその日に公演をすること)舞台を仕込んだ後、いったん解散になりますが、観光地に行くほどの暇がないので、キャッチボールしたりして、時間をつぶすのですが(お金がないんだよ)、そんなことばかりしていると、あんまりだから、柔軟体操したり、発声練習したりする、仕舞いには三味線なんぞ弾き始める、となんとなく、やってる感があって、充実するんですよ、特に出番があんまりない役ですと、そんなことでもしておかないと、終わったあとのお酒がうまくないわけです。

まあ、そんなこと言っている僕も実際は、帝国劇場であろうと、明治座であろうと公演の4時間前には、楽屋入りしていましたけど。笑。守衛さんに、鍵をもらって、防火戸を開け、誰もいない楽屋に電気を入れていきます。皇居を走って、シャワー浴びて、真っ暗な舞台で、柔軟体操していると、緞帳が上がる、そこから発声練習、すると照明さんが、僕にピンスポをくれる。(照明の確認ですよ)明かりが入れば、大道具さんが来るので舞台を空ける、このころには、衣装さん、小道具さん、床山さんも活動に入りますから、一気に舞台の準備をするわけです。ね、やった感があるでしょう。こんなこと十年も続けていると身体に染みついてくる。そして、困ったことがおきるんですよ。

テレビドラマです。連ドラとかになりますと、決められた時間よりも早く楽屋入りすることすら、嫌われます。もちろん、柔軟体操したり、発声練習したりする場所も時間もありません。そもそも、そんなことしている人を見かけません。いや、やっている人を一度、見たことあります。ウオーミングアップして、汗だくになってスタジオに入ってきて、その姿を見たとたんに衣裳さんが、クソ怒ってました。ていうか、役を外されました(秘密)。あと、ベッドシーンの時とかの男優さんは、割と公然と腕立て伏せとか腹筋とか、やっているらしいです。(Vシネで聞いた話ね)。

つまりですね、この場合考えてみてください、そんな所で柔軟体操してもそんなの全然、面白くないんですよ、現場には有名人がいっぱいいるんですから、その人達と会話してたほうが楽しいに決まってるじゃ無いですか!貴重な話も聞けるし、仲良くなったほうが、間違いなく本番で有利です。ていうか、その人達と自分は同等かなって?勘違いしてしまえば良いんですよ。所詮はおんなじ人間なんだから、、笑。僕は、逆に超有名と知らずにため口きいて、失敗するタイプですけどね。

親切な女優さんだと、台詞合わせましょうって言ってくれる天使のような女優さんもいらっしゃいますし、うちの(オスカープロモーション)大河内奈々子さんにいたっては、現場の雰囲気を教えてくれたり、スタジオを一緒に回って監督さんやスタッフさんを紹介して回ってくれたりするんですよ!まさに神対応でしょう。笑。そうして、くだらない会話をしながら、俳優さんを覚えていくのです。まあ、実際はお話をするタイミングって、空気読めないと難しいのかもしれませんけどね。エキストラで入ったりすると、有名人と話すことを禁じているところもあるらしいし、涙。

それでも、向こうから話しかけてくれば、関係ないわけですから、話しかけてくださいオーラを出しておくか?僕の場合は、もちろん、事務所の肩書きもあったと思いますが、付き人をしていました関係で、目があった瞬間に、相手の要求を見届ける習慣を鍛えていましたから、それは強みです。もちろん、わかんない人も多いですけどね。笑。

一度、渋谷のビックカメラで、ある有名女優さんにばったりあいまして、声をかけていただきまして、見た瞬間に、暇だから誘えという雰囲気でしたので、お茶でもしませんか?とお誘いいたしましたら、OKでした。つまり、察することを学ぶのです。まさに、武士のならひですね。ああ、しかし無茶苦茶、話がそれた。ごめんなさい。↓現場の雰囲気で、許されれば、タレントさんと交流して、楽しくすごすのも一興かも、という話を書くつもりじゃなかったですけど。

まあ、これはまじめな余談ですけどね。また文字数が多くなってきたので、この辺で、何も語らずに終わってしまいました。すぐに、リベンジします。よろしくお願いいたします。つまりですね、ウオーミングアップは、それはそれでいいけれど、否定はしないですよ。でも、しなくて済むなら、それは、もっといいと思うのです。ではでは。

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