お稽古はじめるよ vol 1
お稽古始めました。
「演技」と「芸」は方法論として全く違う構造を持っている。 渡辺 保
まずは、この言葉をヒントに、芝居のアプローチについて考えることにしました。
演技というのは、理想的には自分と役柄を一致させることを
目指しているわけです。(西洋演劇)
しかし、芸というのは、
自分、芸名、役名、という三つの人生が共存した状態である。
というわけです。(日本の芸能)
ですから、歌舞伎の大向こうさんは、役名ではなく、芸名または屋号で
声をかけるわけです。
これは、根本的にまったく違う取り組みだと思うのですが、
そのことについて、教わったことはありません。
それどころか、取り組み方が違うと考えている人が、
実際に、そんなにいないのではないでしょうか?
僕は、これまでそのことについて学んだ事も聞いたことがありません。
それというのも、そもそも新劇が日本の芸能を全否定するところから
始まっているからなのかもしれまん。
それにしても、もう100年ぐらいたつわけですから
そろそろ、日本の芸能も見直す機会があっても良いかと思います。
この新旧という簡単な構図に置き換えられてしまった表現方法の違いを
掘り下げてみようという訳です。
実はこの問題、やってみますと実感するのですが
ほんとうに、根本的に違うようなのです。
これから、頑張ってリポートできればと思います。
みなさんも、よろしかったら遊びに来てください。